サマセット・モーム
( もーむ,さませっと )1874~1965。20世紀最大の作家。聖トマス病院医学校で医師免許を得た後、文学の道に転じる。青年の苦悩と自立を描いた自伝的小説『人間の絆』は教養小説の白眉。第一次大戦では、英国政府の密命をおびて戦時下のロシアに潜入、ケレンスキー内閣支援に奔命する。『お菓子とビール』、『コスモポリタンズ』など数々の長・短編小説の傑作を残す。
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16世紀初頭のイタリアを背景に、「君主論」につながるチェーザレ・ボルジアとの出会いを描き、「政治人間」の生態を描き切った歴史小説の傑作。
1,320
円978-4-480-42838-7
0197
-12-9
2011/06/08
文庫判
384
頁イタリア統一の野望に燃える法王軍総司令官チェーザレ・ボルジアの許へ、フィレンツェ政府は使節として天才的外交官ニッコロ・マキアヴェリを派遣する。チェーザレの魔の手をかわし、共和国の自由を防衛するためだった。大小の都市国家に分裂し、フランス・スペイン両大国の侵略にさらされる16世紀初頭の騒然たるイタリアを背景に、ボルジアとマキアヴェリの知的格闘がはじまる。「政治人間」の生態と機微を描いた歴史小説の傑作を新訳で贈る。
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