斎藤貴男
( さいとう・たかお )ジャーナリスト。1958年東京生まれ。早稲田大学商学部卒業。英国バーミンガム大学修士(国際学MA)。新聞記者、週刊誌記者を経てフリーに。さまざまな社会問題をテーマに精力的な執筆活動を行っている。『「東京電力」研究 排除の系譜』(角川文庫)で第三回いける本大賞受賞。著書に『日本が壊れていく』(ちくま新書)、『「心」と「国策」の内幕』(ちくま文庫)、『機会不平等』(岩波現代文庫)、『『あしたのジョー』と梶原一騎の奇跡』(朝日文庫)など多数。
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3.11以降、「がんばろう日本!」とテレビで叫ばれてきたこの国で、「日本国民」の「心」はどのように支配されていくのか。本書では、2005年以降のこの動きを徹底取材した。消費に走らせるために、治安のために、労務管理のために。職場で、教育の場で、国ぐるみ、企業ぐるみで行われてきたこと。文庫化にあたり、震災後の経団連の「復興」の呼びかけの正体、「新しい公共」について序章で書きおろした。
序章 「心」と「国策」の未来(文庫版のために)(経団連の「復興」プラン
「新しい公共」への懸念 ほか)
第1章 支配される「日本人」の“心”(水は心を知っているのか?そして神道
ポジティブな心、そして心の革命 ほか)
第2章 “心”で生産性を高める(掃除で「心を磨く」
「心を測る」ハイテク狂想曲 ほか)
第3章 “心”を操る教育(「心のノート」を歌う
“心”の授業 ほか)
最終章 新自由主義が支配する“心”の正体(「ニセ科学」についてのシンポジウム
価値観議連とネオコン ほか)
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