長嶋有
( ながしま・ゆう )1972年生まれ。2001年、「サイドカーに犬」で第92回文學界新人賞、02年、「猛スピードで母は」で第126回芥川賞、07年、「夕子ちゃんの近道」で第1回大江健三郎賞を受賞。小説に『ジャージの二人』『パラレル』『泣かない女はいない』『ぼくは落ち着きがない』『ねたあとに』『祝福』など、エッセイに『安全な妄想』『電化文学列伝』(2011年11月刊)がある。
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2011年デビュー10周年を迎えた著者の、創作の原点がわかる、第一エッセイ集。じたばたと考え、小説を書き、小説を読み、記憶をさぐり、そして日常を送る…。世界のなにに注目し、それをどう描いていくのか。新鮮な驚きと独特のこだわりに満ちた、長嶋有ワールドは、どんなに短いエッセイでも健在。文庫化にあたり、書き下ろしエッセイを追加。
1 じたばたと考える(ポンポン板井
褒め負ける ほか)
2 物書きなのである(何も主張ない髭だが急に固執、芥川賞発表前
Tの家系図 ほか)
3 好きな作家はたくさんいる(高野文子の男と女
黒田硫黄の擬音と女 ほか)
4 記憶する、思い出す(二十歳の年末
京都でなくても ほか)
5 そして日々をおくる(南から北へ
父の家のバカな犬 ほか)
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