西崎憲
( にしざき・けん )1955年青森生まれ。作家、翻訳家、アンソロジスト、音楽レーベル主宰。2002年、『世界の果ての庭』で第14回日本ファンタジーノベル大賞を受賞。著書に『蕃東国年代記』『ゆみに町ガイドブック』『飛行士と東京の雨の森』、編訳書に『ヴァージニア・ウルフ短篇集』『エドガー・アラン・ポー短篇集』『ヘミングウェイ短篇集』、編纂・訳書・共訳書に『ドイル傑作選』全5巻、アントニイ・バクリー『第二の銃声』、ジェラルド・カーシュ『壜の中の手記』ほか。
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短篇小説はこんなに面白い。十八世紀半ば~二十世紀半ばの英国短篇小説のなかから、とびきりの作品ばかりを選りすぐった一冊。ディケンズやグレアム・グリーンなど大作家の作品から、砂に埋もれた宝石のようにひっそりと輝くマイナー作家の小品までを収める。空想、幻想、恐怖、機知、皮肉、ユーモア、感傷など、英国らしさ満載の新たな世界が見えてくる。巻末に英国短篇小説論考を収録。
1(後に残してきた少女(ミュリエル・スパーク)
ミセス・ヴォードレーの旅行(マーティン・アームストロング)
羊歯(W・F・ハーヴィー)
パール・ボタンはどんなふうにさらわれたか(キャサリン・マンスフィールド)
決して(H・E・ベイツ)
八人の見えない日本人(グレアム・グリーン)
豚の島の女王(ジャラルド・カーシュ))
2(看板描きと水晶の魚(マージョリー・ボウエン)
ピム氏と聖なるパン(T.F.ポウイス)
羊飼いとその恋人(エリザベス・グージ)
聖エウダイモンとオレンジの樹(ヴァーノン・リー)
小さな吹雪の国の冒険(F・アンスティー)
コティヨン(L・P・ハートリー))
3(告知(ニュージェント・バーカー)
写真(ナイジェル・ニール)
殺人大将(チャールズ・ディケンズ)
花よりもはかなく(ロバート・エイクマン)
河の音(ジーン・リース)
輝く草地(あんな・カヴァン))
短篇小説論考(英国短篇小説小史
ファンタジーとリアリティー
短篇小説とは何か?―定義をめぐって)
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