清川妙
( きよかわ・たえ )1921年、山口県生まれ。奈良女高師(現奈良女子大学)卒業。教職を経たのち文筆活動に入る。古典評論、エッセイなどの執筆のほか、万葉集、枕草子などの講座や講演会などで活躍している。『うつくしきもの 枕草子』『八十四歳。英語、イギリス、ひとり旅』『兼好さんの遺言』『心ときめきするもの──学び直しの古典』『つらい時、いつも古典に救われた』『清川妙が少女小説を読む 「なりたい自分」を夢みて』など著書多数。
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万葉人は自然の中で、宮廷で、異郷の地で、豊かに、濃やかに、みずみずしく心情を歌い上げた。最古の歌集といわれる『萬葉集』四千五百数十首の中から、青春時代にその魅力に取りつかれ愛読書としている著者が、選りすぐった歌を情感あふれる文章で丁寧に鑑賞する。「恋の歌」「挽歌」「自然を歌う」「羇旅の歌」「東歌」「防人の歌」が、時空を超えて生き生きとよみがえる。
第1章 恋の歌(恋のはじまり
片恋の苦しさ ほか)
第2章 挽歌(皇子たちへの挽歌
妻への挽歌 ほか)
第3章 自然を歌う(梅ひらく
春の喜び ほか)
第4章 羇旅の歌(国内の旅
伝説の美女たち ほか)
第5章 東歌(牧歌調のなつかしさ
おおらかに性を歌う ほか)
第6章 防人の歌(発ちの急ぎの哀しみ
辺境への旅のみち)
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