東雅夫
( ひがし・まさお )1958年、神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。「幻想文学」「幽」編集長を歴任。ちくま文庫「文豪怪談傑作選」シリーズはじめ編纂・監修書多数。著書に『遠野物語と怪談の時代』(日本推理作家協会賞受賞)『百物語の怪談史』『文豪たちの怪談ライブ』、編纂書に「ゴシック文学入門」「ゴシック文学神髄」「文豪ノ怪談ジュニア・セレクション」「平成怪奇小説傑作集」「赤江瀑アラベスク」の各シリーズ、監修書に「怪談えほん」シリーズなどがある。
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王朝物語、説話文学、謡曲から近現代小説まで、日本幻想文学の豊饒な系譜を3巻本構成で総覧する画期的アンソロジー。開幕篇となる本巻には『源氏物語』『今昔物語』『雨月物語』などの大古典に始まり、明治の『遠野物語』、大正の『一千一秒物語』、昭和の『唐草物語』等々、幻想文学史を彩る妖しき物語群の中から、オールタイム・ベストとして定評ある窮極の名品21篇を収録した。
夕顔―『源氏物語』より(紫式部)
『今昔物語』より(福永武彦訳)
白峯―『雨月物語』より(上田秋成)
耳無芳一のはなし―『怪談』より(小泉八雲)
夢十夜(夏目漱石)
観画談(幸田露伴)
高野聖(泉鏡花)
『遠野物語』より(柳田國男)
死者の書(折口信夫)
冥途(内田百閒)
女誠扇奇譚(佐藤春夫)
押絵と旅する男(江戸川乱歩)
セメント樽の中の手紙(葉山嘉樹)
『一千一秒物語』より(稲垣足穂)
予言(久生十蘭)
桜の森の満開の下(坂口安吾)
月夜蟹(日影丈吉)
仲間(三島由紀夫)
火山に死す―『唐草物語』より(澁澤瀧彦)
風見鶏(都筑道夫)
牛の首(小松左京)
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