伊藤礼
( いとう・れい )1933年東京生まれ。一橋大学経済学部卒業。2002年まで日本大学芸術学部教授。主な著書に『伊藤整氏奮闘の生涯』(講談社)、『パチリの人』(新潮社)、『こぐこぐ自転車』(平凡社ライブラリー)、『耕せど耕せど――久我山農場物語』(東海教育研究所)など。1991年『狸ビール』(講談社文庫)で講談社エッセイ賞受賞。
loading...
六十八歳で自転車に乗り始め、ペースメーカーを装着した体で走行した距離は約四万キロ。所有(投資)した自転車は愛車Dahonをはじめ計七台。転倒回数は数え切れず。八十一歳にして飄々と自転車人生を謳歌する元大学教授、不死身のサイクリストの痛快東京探訪記―小石川、青梅、スカイツリー、江の島など。文庫化にあたり、新たに書き下ろした「堀切菖蒲園」を収録。
第1章 話を始めるにあたってのいくつかの話(年寄りがしきりに自転車に乗るのは正しいことか
無方針にハンドルを切るとどういうことになるか ほか)
第2章 やや研究的な話(「新上水」という水路があったということ
『デジタル標高地形図』によって谷田川跡を走ったこと ほか)
第3章 主として見知らぬ町を訪ねた話(わが国の公衆便所の進化のこと、附、東海道品川の宿探訪記
ペースメーカーを装着してスカイツリー見物に行ったこと ほか)
第4章 東京の南を走った話(横浜まで
精神的なものを求めて自由民権資料館見学を立案したこと、及び、その他の話 ほか)
第5章 東京の北、及び西を走った話(北方回遊を企画して新河岸川まで行ったこと
北方探検に出発し石神井公園に到着したこと ほか)
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。