鈴木光太郎
( すずき・こうたろう )1954年宮城県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。現在、新潟大学人文学部教授。専門は実験心理学。著書に『ヒトの心はどう進化したのか』 (ちくま新書)、『動物は世界をどう見るか』(新曜社)、訳書にべリング『ヒトはなぜ神を信じるのか』(化学同人)、テイラー『われらはチンパンジーにあらず』(新曜社)等多数。
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否定されているのに事実として何度もよみがえり、テキストにさえ載ってしまう心理学の学説の数々の迷信や誤信。それらがいかに生み出され、人がなぜだまされてしまうのか、心理学における驚きのねつ造の歴史。オオカミ少女アマラとカマラはいなかった?サブリミナル効果はでっち上げ?虹が3色にしか見えない民族が本当にいる?「論理的にものを考える」とはどういうことかがわかる。
1章 オオカミ少女はいなかった―アマラとカマラの物語
2章 まぼろしのサブリミナル―マスメディアが作り出した神話
3章 3色の虹?―言語・文化相対仮説をめぐる問題
4章 バートのデータ捏造事件―そしてふたごをめぐるミステリー
5章 なぜ母親は赤ちゃんを左胸で抱くか―ソークの説をめぐる問題
6章 実験者が結果を作り出す?―クレヴァー・ハンスとニム・チンプスキー
7章 プラナリアの学習実験―記憶物質とマコーネルをめぐる事件
8章 ワトソンとアルバート坊や―恐怖条件づけとワトソンの育児書
9章 心理学の歴史は短いか―心理学のウサン臭さを消すために
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