古沢和宏
( ふるさわ・かずひろ )1979年滋賀県生まれ。「古書 五っ葉文庫」店主。名古屋造形大学在学中に『痕跡本』の魅力に目ざめ、卒業後、愛知県犬山市のギャラリー「キワマリ荘」内で古本屋「古書 五っ葉文庫」オープン。その後「キワマリ荘」の運営も引き継ぎ今に至る。犬山の城下町を舞台にしたブックフェスティバル「ブックマークイヌヤマ」を主催したほか、日本各地で古本や痕跡本にまつわるイベントを多数開催。著書に『痕跡本のすすめ』(太田出版)がある。(撮影 菊谷仁志)
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古本の中には、元の持ち主によるメモ、付箋などが残っていたり、手紙や写真が挟まっているものがある。著者は様々な痕跡からドラマを夢想する。童話集に挟まれたラブレターから二人のその後を、女学生の名前から百合的なドラマを…。そして痕跡本を持ち主に返す旅に著者は出かけ、持ち主に会うことに!「痕跡本」を通して本と人との関係性を考える一冊。
第1章 痕跡本を語る(あこがれのかたち―『クリック―佐藤雅彦超・短編集』
愛情の上書き―『アンガスとねこ』 ほか)
第2章 痕跡本を聴く(不器用な先輩は、ただ無言で本を置く―『演技入門』
田舎者の苦悩―『管理人の飼猫』 ほか)
第3章 痕跡本、様々なかたち(裏返し本のコワさ
本をカスタマイズする人々 ほか)
第4章 痕跡本、それから(「痕跡」は、本が一番面白い
自費出版本について ほか)
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