森茉莉
( もり・まり )1903─87年、東京生まれ。森?外の長女。1957年、父を憧憬する娘の感情を繊細な文体で描いた随筆集『父の帽子』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞、50歳を過ぎて作家としてスタートした。著書に『恋人たちの森』(田村俊子賞)、『甘い蜜の部屋』(泉鏡花賞)、『贅沢貧乏』、『私の美の世界』、『森茉莉全集』全8巻など。
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好きな場所は本や雑誌の堆積の下。アニゼットの空瓶に夜の燈火が映る部屋。黄色い西洋水仙を挿すのはピックルスの空壜。お湯に入って清潔な体をタオルで拭く気分のよさ、タオルやソックスを選ぶ情熱、そして、そして…。美しいものに触れて子どものように心を震わせ、人生のそばにはいつも「書くこと」があった作家・森茉莉の暮らしと生き方のエッセイ。全集未収録33篇を含む森茉莉の真骨頂ここに在り!
第1章 楽しさのある生活(楽しさのある生活
硝子の多い部屋 ほか)
第2章 書くことの不思議な幸福(書くことの不思議な幸福!
やわらかな気持ちでよい文章と暮らす ほか)
第3章 私の好きなもの(椿
奈良の木彫雛 ほか)
第4章 人生の素晴しい贈物(私の直感
一九五八年 ほか)
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