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ちくま文庫

古城秘話

城の歴史は凄絶な人間絵巻である。――北は松前城から南は鹿児島城まで全国三十の古城にまつわる伝説を鮮やかな語りでよみがえらせる。解説 伊東潤

定価

748

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43496-8

Cコード

0193

整理番号

-47-2

2018/02/06

判型

文庫判

ページ数

272

解説

内容紹介

「文化的遺産はすべて、それをめぐる人とのかかわり合いにおいてこそ、後世の人々の心をより強く打つものなのだ」隠密が潜み、裏切りが行われ、亡霊がさまよう。―北は松前城から南は鹿児島城まで、全国三十の古城名城にまつわる秘話裏話伝説記録を、そこに込められた哀しみと憤りと、怨念と呪詛と、闘いとその血汐とともに鮮やかによみがえらせる。

目次

鹿児島城の隠密
熊本城の首かけ石
原城の裏切者
佐賀城の亡霊
松山城の呪咀
福山城の湯殿
岡山城の後家
姫路城の高尾
明石城の人斬り殿様
松江城の人柱〔ほか〕

著作者プロフィール

南條範夫

( なんじょう・のりお )

1908(明治41)年―2004(平成16)年。東京生まれ。東京帝国大学法学部、同経済学部卒業。満鉄調査部ほかを経て、國學院大學教授となる。『週刊朝日』の懸賞小説に入選。1956年「燈台鬼」で直木賞を受賞。以降、時代小説、歴史小説を執筆。「残酷もの」などでブームを引き起こした。主な著書に『残酷物語』『駿河城御前試合』〈月影兵庫シリーズ〉などがある。

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