神藏美子
( かみくら・よしこ )東京生まれ。写真家。慶應義塾大学在学中に写真を始め、その後、ニューヨークで写真を学ぶ。1990年、写真集『NATURITA』(IPC)を出版、日本写真協会新人賞受賞。1998年、著名人の女装写真集『たまゆら』(マガジンハウス)、2002年『たまもの』(筑摩書房)を出版。2015年『たまきはる』(リトルモア)で、『たまもの』のその後を描く。2016年より『雪子の部屋』『ガールズトーク』など短編映画の制作を始めた。
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夫と別れスエイさんと暮らし始めた神藏は、元夫とも「特別な関係」として三人承知のうえの奇妙な二重生活を送っていた。が、有名評論家になってゆく元夫の自我の受け手としての自分に執着し、彼の新しい恋人の存在に憂鬱の淵に落ちる。ずっと続くと思った生活も関係も変わっていく。二人の男の自我と自分の自我をみつめながら揺れ動いた5年間を、当時の日記と写真で綴る私的ドキュメンタリー。
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