檀原照和
( だんはら・てるかず )1970年東京生まれ。ノンフィクション作家。法政大学法学部政治学科にて戦後の横浜市の枠組みをつくった田村明のゼミで学ぶ。舞台活動を経て文筆業へ。著作に『ヴードゥー大全』(夏目書房)、『消えた横浜娼婦たち』(データハウス)。共著に『太平洋戦争―封印された闇の史実』(ミリオン出版)。
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港町・横浜の街頭に40年も立ちつづけた白塗りの老女がいた。その光景は、ハマっ子の記憶に鮮烈な印象を残している。なぜ人々は彼女をメリーと呼び、その思い出を語りつづけるのか。背景となった歴史をひもとき、彼女が生まれた地に足を運ぶなど、長期の取材と独自の視点で都市の記憶に斬り込んだ異色ノンフィクション。文庫オリジナル
第1部(ロマンチシズム最後の光芒
メリーさん関連のオーソリティーが会したジャズ・フェスティバル
元次郎さんの自宅で起きたこと ほか)
第2部(老いた体に盛装を
戦前の名物娼婦・メリケンお浜とメリーさんを結ぶ不思議な偶然
生身のメリーさん ほか)
第3部(メリーという名前にまつわる考察
伝説化し語り継がれるようになった四つの背景
将校は実在したのか ほか)
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