アマンダ・リプリー
( あまんだ・りぷりー )ジャーナリスト兼ノンフィクション・ライター。コーネル大学卒。主に「タイム」誌や「アトランティック」誌に、公共政策と人間の行動のあいだに生じる差異について調査した記事を書いている。ほかの著書に『世界教育戦争』(北和丈訳/中央公論新社)がある。本書は15カ国で出版された。
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テロ、自然災害、飛行機事故……。命が脅かされる状況で人間の体に起こる変化と“その時”への備えを、生存者の証言と科学者の研究から解き明かす。
1,100
円978-4-480-43573-6
0198
-8-1
2019/01/09
文庫判
416
頁死に直面するような事態に陥ったとき、私たちの意識と行動は平常時からどう変わってしまうのか。地震やハリケーンといった自然災害、テロ、大火災、飛行機事故など、大惨事を生き抜いた人々の証言と、それを裏付ける心理学や生理学の研究成果から、危機的状況下での人間の状態を「否認」「思考」「決定的瞬間」の3段階に分け、適切な行動をとることのできる人の条件を解き明かす。
序文 「人生は融けた金属のごとくなって」
第1部 否認(立ち遅れ―北タワーでのぐずついた行動
リスク―ニューオーリンズにおける賭け)
第2部 思考(恐怖―人質の体と心
非常時の回復力―エルサレムで冷静さを保つ
集団思考―ビバリーヒルズ・サパークラブ火災でのそれぞれの役割)
第3部 決定的瞬間(パニック―聖地で殺到した群集
麻痺―フランス語の授業で死んだふりをする
英雄的行為―ポトマック川での自殺行為)
結論 新たな本能の形成
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