中島京子
( なかじま・きょうこ )1964年東京都生まれ。出版社勤務、アメリカ留学、フリーライターを経て、2003年、田山花袋『蒲団』を下敷きにした小説『FUTON』でデビュー。高い評価を受け、野間文芸新人賞候補になる。以後、『イトウの恋』『均ちゃんの失踪』『冠・婚・葬・祭』で吉川英治文学新人賞の候補となるなど、活躍。他の著書に『ツアー1989』『桐畑家の縁談』『平成大家族』『女中譚』など。エッセイ集に『ココ・マッカリーナの机』がある。2010年『小さいおうち』で第143回直木賞を受賞。
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太宰、漱石、鴎外、賢治、芥川から、ドイル、アンデルセン、ケストナー、ベケットまで。古今東西の名作をもとに編み上げられた16のパスティーシュ小説集。禁酒時代にアブサンの代用酒として作られたパスティスが、以後もずっと人々の口を愉しませ、酔いを誘ってきたように、オリジナル作品を知らなくても、知っていればなお一層、小説の醍醐味を存分に楽しめる珠玉の作品集。
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