ちくま文庫
新版 思考の整理学
外山滋比古
著
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ベトナム戦争への出撃基地となったアメリカ統治下の沖縄。1960年代末の返還運動、ベトナム反戦闘争が激化する時代、夜の風俗街に生きた人々。沖縄地上戦の傷痕、米軍最優先社会、生死隣合わせの米兵たち…。それらの矛盾を一身に背負った女たち。その姿をヒリヒリと肌を刺すような筆致で描く。今に続く沖縄が抱える問題の原点を激しく問いかける歴史的名著。
序 琉球から日本へ、娼婦から主婦へ
1 娼婦と私の八月十五日(特飲街・十貫瀬の生理
売春婦と買春夫の快楽
米人女性強姦は幻の犯罪
黒人女兵士ルーシー
少年の玩具は髑髏)
2 娼婦と日の丸(“沖縄人”のベトナム戦争
パイン畑の主席選挙
慰霊塔の涙と奇跡の一マイル)
3 女たちの生地獄(Aサインバーの国際結婚
小鳥を飼う混血の非行少年
恋文横丁のハーニイたち)
4 不条理の島の苛だち(コーラ割り泡盛の味
白ブタと“はまやあ”の対話
歌と踊りとトカゲのシッポ)
5 ひめゆり丸の健児たち(沖縄病患者の船酔い
三味線をひく少年
集団就職は祖国復帰の先発隊
めんそうれ食堂の御通帳
辛抱と根性の“成功者”
ゼネスト回避と本土見物)
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