多田多恵子
( ただ・たえこ )東京都生まれ。東京大学大学院博士課程修了、理学博士。現在、立教大学、国際基督教大学、東京農工大学非常勤講師。植物の繁殖戦略や虫や動物との相互関係を調べている。著書に、『美しき小さな雑草の花図鑑』(山と溪谷社)、『種子たちの知恵』(NHK出版)など多数ある。
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オオイヌノフグリの青い瞳の花の秘策、虫を騙して命も奪うムサシアブミの花、キノコに養われる純白のギンリョウソウなど、野に生きる植物たちの美しさとしたたかさに満ちた生存戦略の数々。『したたかな植物たち』、『美しき小さな雑草の花図鑑』などの著作で人気の著者が植物への愛をこめて綴る珠玉の植物エッセイ集。
春(オオイヌノフグリ―異国の青い瞳
ホトケノザ―ふたつの顔を持つ花
タチツボスミレ―光の花と陰の花
カタクリ―眠りの森の妖精
ムサシアブミ―鎌首の罠
レンゲソウ―花がつなぐ共生の輪
イカリソウ―森のUFOキャッチャー
エゴノキ―うつむく花の事情
ホオノキ―壮大な歴史)
夏(テイカカズラ―大人への階段
ハコネウツギ―紅白の宴
ギンリョウソウ―森の純白の精霊
アツモリソウ―伝説を背負う花
マツヨイグサ―真夏の夜の夢
ウマノスズクサ―誘惑の音色
イワヒゲ―岩場に生きる小さな勇者
ヨツバシオガマ―秘めやかな略取
クサギ―対比の思惑
ヘクソカズラ―においの防衛
高嶺の花の生き方と守り方)
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