田中小実昌
( たなか・こみまさ )1925年東京生まれ。東京大学文学部哲学科中退。バーテン、香具師などを転々とする。J.H.チェイス、R.チャンドラー、C.ブラウンの名訳で知られる。「浪曲師朝日丸の話」「ミミのこと」で第81回直木賞、『ポロポロ』で第15回谷崎潤一郎賞を受賞。2000年2月アメリカで客死。
loading...
3本立て、入替無し、持込み自由
昭和のシネマ・パラダイス!
街のあちこちに映画館と酒場があったあの頃。3本立て、終日入替無し、もちろん全席自由、持込み飲食OK!たまに意外な小動物も出没……。コミさんの愛称で知られた著者が、今日もバスに乗り、弁当を買って、映画館の暗がりに潜り込む。終われば酒場へゴー!映画と酒への思いがあふれるエッセイを選んだ、ちくま文庫オリジナル・アンソロジー。
解説・荒島晃宏
1 昭和三十年代末頃…(契ろうてや、ちぎろうてや!
下着のつけ方にこまかな心づかい ほか)
2 昼間は映画夜は酒…(昼間は映画夜は酒ほかになにかすることがあるの
二条朱実よ、ふつうのをやろう ほか)
3 ガード下の映画館…(目がさめると、明日になる
ガード下の映画館 ほか)
4 昭和末年前後…(池袋の映画館
上野の映画館 ほか)
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。