虫明亜呂無
( むしあけあろむ )虫明亜呂無1923年、東京生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒。同大文学部副手を経て、『映画評論』編集部に籍を置き、そののち、文芸批評、映画評論、スポーツ評論、競馬エッセイなど多彩な分野で旺盛な執筆活動を行う。91年に逝去。著書に『肉体への憎しみ』『時さえ忘れて』『野を駈ける光』(ちくま文庫)、『女の足指と電話機』(中公文庫)、『仮面の女と愛の輪廻』(清流出版)などがある。
loading...
三島由紀夫、寺山修司、大島?も絶賛した伝説の作家。
映画、音楽、スポーツなどをめぐる珠玉のエッセイコレクション。生誕100年!
かなうことなら、この人の遺した文章をすべて読み尽くしたい――小西康陽
スポーツ評論をはじめ、映画、音楽、文芸など幅広いジャンルをテーマに上質で官能的な文章を書いた異才、虫明亜呂無。戦前の職業野球への追想、岩下志麻や太地喜和子の軽妙なスケッチ、栄光と悲劇のランナー円谷幸吉・人見絹枝の美しいポルトレ、荒井由実やエゴン・シーレや『ベルばら』などを軽妙に取り上げるコラム、巨匠内田吐夢監督の撮影現場レポート……単行本未収録作や代表作から精選した珠玉のエッセイコレクション。
1 女王と牢獄
2 芝生の上のレモン―スポーツへの誘惑
3 朽ちぬ冠―長距離走者の孤独
4 佐渡に鬼を見た―コラム「うえんずでい・らぶ」抄
5 シーレの女―「ときには馬から離れますが」「虫明亜呂無の音楽エッセイ」抄
6 殺陣の倫理―「映画評論」の時代
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。