出久根達郎
( でくね・たつろう )出久根 達郎(でくね・たつろう):1944年茨城県生まれ。73年から東京・高円寺で古書店・芳雅堂(現在は閉店)を営む傍ら、文筆活動に入る。92年『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞、93年『佃島ふたり書房』で直木賞を受賞する。2015年には『短篇集半分コ』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。著書に『おんな飛脚人』『安政大変』『作家の値段』など多数がある。
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一冊の本にはドラマがある。古書店を舞台に繰り広げられる人間模様!いい話、怖い話などをセレクトしたオリジナル・アンソロジー。解説 南陀楼綾繁
本と人との物語 古本屋劇場の開演!
古書店主にして作家となった著者の傑作選
古本屋店主にして作家となった出久根達郎。その古本小説のなかから傑作を選び出したアンソロジー。少年時代の本との出会い、下町の古本屋での修業時代、独立後の苦労など、著者自身の体験を作品化したもの。本に憑りつかれた人々の妄執の凄まじさ、一冊の本に込められた思い、人と本が織りなす様々な人生模様を描いた作品23編を収録。オリジナル・アンソロジー。
解説 南陀楼綾繁
猫じゃ猫じゃ
カーテンのにおい
書棚の隅っこ
おやじの値段
腹中石
紙魚たりし
背広
セドリ
えっぽどのこと
本の家
焼き芋のぬくもり
金次郎の愛読書
江戸っ子
住吉さま
親父たち
本の劇場
そつじながら
赤い鳩
饅頭そうだ
送り火ちらほら
シオリ 三五六
雪 三五九
東京駅の蟻 三六八
無明の蝶 三七四
解説──南陀楼綾繁
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