小山清
( こやま・きよし )小山 清(こやま・きよし):1911-63年。作家。東京浅草の生まれ。新聞配達などの職に就いたのち、1940年に太宰治を訪ね、以降師事する。太宰の死後、作家に。著書に『落穂拾い』『犬の生活』『小さな町』『日日の麺麭』など。
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静かさとなつかしさに満ちた市井に生きる人々の、つつましい人生に心を寄せながら、慣れない手つきで愛情深く綴った代表的作品集。
静けさとなつかしさが満ちる町と
ふつうを生きていた忘れえぬ人々
不偶にうめきつつも
文学を信じ、書きつづけた作家の代表的作品集
解説・堀江敏幸
新聞配達員として暮らす下谷龍泉寺町、あるいは炭坑員として働いた夕張の町。そこで生きる人々との交わりや彼らのささやかな人生を描いた佳作「小さな町」。師である太宰治との思い出を描いた「風貌」など、不偶のなかでも文学を信じ、人生のよろこびやかなしみを書きつづけた作家の代表的作品集。
小さな町
小さな町
おじさんの話
西郷さん
離合
彼女
よきサマリア人
道連れ
雪の宿
与五さんと太郎さん
夕張の春
あとがき
日日の?麭
スペエドの兵士
麻雀
ゴタ派
啓吉
紙幣の話
ある靴屋の話
紅いサンダル
クラ爺や
捨吉
日日の?麭
聖家族
旅上
浅草
痼疾
栞
風貌――太宰治のこと――
解説 堀江敏幸
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