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ちくま文庫

新編 空を見る

「季節の心地良さが詰まっています。」森田正光(気象予報士)

薄明から夕焼け。雲や虹、雪など42の事象を、63枚のカラー写真とエッセイで紹介する。空にまつわる文学や歴史的事件も伝える。帯文=森田正光

定価

946

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43978-9

Cコード

0144

整理番号

-32-1

2024/10/09

判型

文庫判

ページ数

192

解説

内容紹介

空を眺めれば、一瞬一瞬、ダイナミックなショーが繰り広げられている。美しい薄明、朝焼け雲、地球影、夕焼け。日常ではなかなか現われない白虹やブロッケン現象、幻日、オーロラなど。そして毎日現われる様々な雲の名前。42の事象を、63枚のカラー写真とエッセイで伝える。気象の説明だけでなく、関連する詩歌など文学や、古今東西の歴史的事件も紹介。
帯推薦文 森田正光

目次

はじめに

[空を見る]
薄明―― “かぎろひ”とは
初日の出 ―― 一陽来復と正月・クリスマス
朝焼け雲 ―― 春はあけぼの……
青空 ―― 地球は青かった!
都会の空 ―― 東京から富士山は何日見える?
ゆきあいの空 ―― 晩夏から初秋の空
空と人と風と ―― 風は地球の呼吸である
地球影―― 冬の朝のピンクの空
赤い夕焼け・青い夕焼け ―― 火星の夕焼けは青い!

火山噴火後の夕焼け ―― 火山噴火と異常気象
台風・ハリケーン・サイクロン ―― エネルギー源は蒸気機関車と同じ

[雲を見る]
雲海 ―― 雲の上はいつも快晴
乳房雲―― 竜巻の発生はあるか!
笠雲と吊し雲 ―― 富士山の雲は天気俚言の宝庫
積乱雲 ―― 夏の風物詩だが災害を起こす雲!
巻雲―― 雨シラス・晴シラス
飛行機雲と雲の穴 ―― 消滅飛行機雲と穴空き雲
波状高積雲 ―― 葛飾北斎の赤富士「凱風快晴」
波頭雲(浪雲) ―― 航空機が恐れる晴天乱気流
カルマン渦―― 虎落笛の音
一〇種雲形 ―― 雲の種類は世界共通

[光を見る]
彩雲 ―― その出現で元号改変
光環(光冠・コロナ) ―― 近年は花粉光環が多く発生
光芒―― 天使の梯子・ヤコブの梯子
光輪 ―― 航空機のブロッケン現象
ブロッケン現象 ―― 「御来迎」と「ご来光」の違いは?
太陽と月の暈―― 暈は雨の兆し?
幻日―― 偽の太陽・五日並日
虹 ―― 追いかけてもその下には行けない!
白虹―― 白虹日を貫けり
太陽柱―― 宗教も変えさせた
蜃気楼―― 逃げ水もその一種
二重富士 ―― 武田氏の写真から命名された現象
オーロラ ―― 人生で一度は見たい現象の第一位

[雨・雷・雪を見る]
寒冷前線 ―― 芥川龍之介の自殺の原因は?
驟雨―― 馬の背を分ける雨
雷 ―― “地震・雷・火事・親父〟
幕電―― 増加している雷日数
露―― 雪迎え・天使の髪
雪の結晶 ―― 雪は天からの手紙である
日本海側の雪雲 ―― 津軽の七雪
けあらし ―― 霧・靄・霞・朧
 
屈折、回折、散乱現象、視半径
一〇種雲の図と表
おわりに 平沼洋司
おわりに 武田康男

著作者プロフィール

平沼洋司

( ひらぬま・ようじ )

平沼 洋司(ひらぬま・ようじ):1944年生まれ。東京理科大学卒業。気象庁長期予報課、沖縄気象台予報官、気象庁予報官、成田航空気象台主任予報官、気象庁網代測候所長を歴任。気象予報士。航空保安大学校講師、朝日カルチャーセンター講師。著書に『お天気生活事典』(朝日新聞出版)、『空の歳時記』(京都書院)、『くらしとビジネスのお天気経済学』(恒友出版)など。

武田康男

( たけだ・やすお )

武田 康男(たけだ・やすお):1960年生まれ。東北大学理学部卒業。元高校教諭、第50次日本南極地域観測越冬隊員、大学客員教授・非常勤講師、気象予報士、空の写真家。日本気象学会会員、日本雪氷学会会員、日本自然科学写真協会理事。著書に『雲の名前、空のふしぎ』(PHP研究所)、『今の空から天気を予想できる本』(緑書房)、『空の見つけかた事典』(山と溪谷社)など。

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