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ちくま学芸文庫

着眼と考え方 現代文解釈の基礎〔新訂版〕

書かれた言葉の何に注目し、拾い上げ、結びつけ、考えていけばよいのか――59の文章を実際に読み解きながら解説した、至高の現代文教本。解説 読書猿

定価

1,650

(10%税込)
ISBN

978-4-480-51073-0

Cコード

0181

整理番号

-17-1

2021/10/07

判型

文庫判

ページ数

480

解説

読書猿

内容紹介

書かれた言葉の何に注目し、拾い上げ、結びつけ、考えていけばよいのか――59の文章を実際に読み解きながら解説した、至高の現代文教本。解説 読書猿半世紀近くにわたって読み継がれた、至高の現代文教本がここによみがえる! 「文章を読む」とは、書かれた言葉の何を拾い上げ、それらをどう関係づけることなのか――。数々の小説や評論を題材に、重要な箇所をどのように見分けるかを、実演を織り交ぜながら徹底的に解説する。本書は、「文学的な文章」「論理的な文章」の2パートに分かれ、高校教科書の定番教材も多数収録。読者は、目の前にある文章について、内容や表現だけでなく、その表現を選んだ書き手の感性や想像力までも、つかめるようになるだろう。解説:読書猿

目次

■文学的な文章
I 解釈の基本
1 主人公の輪郭 ―主人公はどのような人物であるか―
解釈上のポイント〈主人公の輪郭のとらえ方〉
2 主人公をめぐる人間関係 ―お互いに相手をどのように意識しているか―
解釈上のポイント〈主人公をめぐる人間関係のとらえ方〉
3 構成を調べる―事件の中で最も大きく変化したものは何か―
解釈上のポイント〈構成の調べ方〉
4 全体の主題 ―全体から訴えてくるもの―
解釈上のポイント〈全体の主題のとらえ方〉

II 登場人物について
1 人物の性格 ―登場人物の発言や行動から性格を読む―
解釈上のポイント〈人物の性格のとらえ方〉
2 人物の心理 ―登場人物の心理の起伏を追求する―
解釈上のポイント〈人物の心理のとらえ方〉
3 人物の思想 ―登場人物の思想を知る―
解釈上のポイント〈人物の思想のとらえ方〉

III 構成・表現について
1 主題をつかむ ―「どんなことが」書かれているか―
解釈上のポイント〈主題のとらえ方〉
2 意図を解釈する ―「どのようなものとして」書かれているか―
解釈上のポイント〈意図のとらえ方〉
3 文体を解釈する ―「どのように」表現されているか―
解釈上のポイント〈文体のとらえ方〉

IV 作者について
1 発 想 ―作者が書くときにとった根本的な態度―
解釈上のポイント〈作者の発想のとらえ方〉
2 想像力 ―作者の想像力のはたらき―
解釈上のポイント〈作者の想像力のとらえ方〉
3 感 覚 ―作者の感覚のはたらき―
解釈上のポイント〈作者の感覚のとらえ方〉
〈付〉 近代・現代の詩について
解釈上のポイント〈詩の読み方〉

■論理的な文章
I 解釈の基本
1 一語一語の内容 ―難解な語を理解する―
解釈上のポイント〈一語一語の内容のとらえ方〉
2 一文一文の内容 ―一文一文の内容をおさえていく―
解釈上のポイント〈一文一文の内容のとらえ方〉
3 段落の要旨 ―段落の要旨を一つ一つおさえていく―
解釈上のポイント〈段落の要旨のとらえ方〉
4 全体の論旨 ―全体としてどういうことが論じられているか―
解釈上のポイント〈全体の論旨のつかみ方〉

II 論の重点について
1 指示詞の実質内容 ―コソアドの指し示すものの内容を正しくつかむ―
解釈上のポイント〈コソアド(指示詞)の実質内容のとらえ方〉
2 具体的事例と抽象的見解 ―引き合いに出された実例―
解釈上のポイント〈具体的な事例と抽象的な見解のとらえ方〉
3 語句の照応 ―繰り返されているもの・対比されているもの―
解釈上のポイント〈語句の照応のとらえ方〉

III 論の構成について
1 段落の設定 ―接続詞をつかまえるだけでは不十分―
解釈上のポイント〈段落の句切り方〉
2 判断の論拠?帰納を中心に ―わかりきったこととして書かれていない判断に注意―
解釈上のポイント〈判断の論拠?―帰納―のとらえ方〉
3 判断の論拠?演繹を中心に ―前提から結論が導き出されるときの法則を知る―
解釈上のポイント〈判断の論拠?―演繹―のとらえ方〉

IV 論者について
1 価値の置き方 ―論者がどういうものに価値を置こうとしているか―
解釈上のポイント〈論者の価値の置き方のとらえ方〉
2 考え方 ―論者の根本的な考え方を理解する―
解釈上のポイント〈論者の考え方のとらえ方〉
3 物の見方 ―論者の世界観・人生観を探る―
解釈上のポイント〈論者の物の見方のつかみ方〉

索 引
練習問題〈考え方〉解答
解説(読書猿)

著作者プロフィール

遠藤嘉基

( えんどう・よしもと )

遠藤 嘉基(えんどう・よしもと):1905(明治38)~1992(平成4)年。鳥取県生まれ。京都帝国大学文学部卒業。京都大学名誉教授。国語学・国文学専攻。国語学・国文学専攻。訓点語研究を中心に国語史研究を行った。専門の著書に、『訓点資料と訓点語の研究』(京大国文学会)、『新講和泉式部物語』(塙書房)、高校生向けには『現代文解釈の基礎』(ちくま学芸文庫)、『古典文法要覧』(中央図書)などがある。

渡辺実

( わたなべ・みのる )

渡辺 実(わたなべ・みのる):1926(大正15)-2019(令和元)年。京都府生まれ。京都帝国大学文学部卒業。京都大学名誉教授。国語学・国文学専攻。言語表現の立体構造に着目し、国語学と国文学の境界を超える研究を目指した。著書に、『国語構文論』(塙書房)、『平安朝文章史』(ちくま学芸文庫)、高校生向けには『現代文解釈の基礎』(ちくま学芸文庫)などがある。

メディア情報

新聞

2021/11/02

読売新聞夕刊で紹介されました。
WEB

2021/09/24

ほんのひきだしで紹介されました。「『独学大全』読書猿が火付け役!名参考書『着眼と考え方 現代文解釈の基礎』が発売前重版」

スペシャルコンテンツ

現代文解釈の基礎 独学大全 読書猿

現代文解釈の基礎 読書猿 独学大全

「よみがえる至高の現代文教本」読書猿(本書「解説」より抜粋)

本書は文章をどのように読めばいいかにとどまらず、文章を読むこととは、書かれた言葉の何に注目し、拾い上げ、結びつけ、考えていくことなのか、を実演を通じて示し、読者にも同様のことができるよう導こうとする。

『基礎』の著者たちが求める文章読解の水準を言い換えれば、文章を生み出す書き手の思考を、読み手が再現し再体験できることである。『基礎』の著者たちもまた、自身の思考過程を、この本を使って現代文を学ぶ学習者にも再現/再構築できるよう、言葉を尽くして導こうとする。

本書は、現役の学生たちが国語(現代文)のテストで良い点を取ろうという目的を遥かに超えている。これまで自分が読むことに十分な注意を払い、訓練を積んできた読み手さえも、日本語文の読み書き能力について格段に高めることができる教本である

加えて、この本の読者は、正確に深く読むことができることが、そのまま文章を書く力を底上げすることを体験できるだろう。書き手に回った際にも、何をどれだけ、どのように書くのかについても深い認識が得られることは疑いない。

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