遠藤嘉基
( えんどう・よしもと )遠藤 嘉基(えんどう・よしもと):1905(明治38)?1992(平成4)年。鳥取県生まれ。京都帝国大学文学部卒業。京都大学名誉教授。国語学・国文学専攻。国語学・国文学専攻。訓点語研究を中心に国語史研究を行った。専門の著書に、『訓点資料と訓点語の研究』(京大国文学会)、『新講和泉式部物語』(塙書房)、高校生向けには『現代文解釈の基礎』(ちくま学芸文庫)、『古典文法要覧』(中央図書)などがある。
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京大名誉教授の言語学者が書いた伝説の参考書。文章を読むというのは、重要なところとそうでないところを見分ける必要があり、どの言葉や文が重要かそうでないかは、理由があって見分けるためのサインもある。その見分け方を丁寧に解説した本。語句→文→段落→文章全体という順番に、積み上げ式で読解の方法を説明している。
「文学的な文章」「論理的な文章」の2パートに分かれ、文学の方は羅生門や山月記、こころ、城の崎にて、俘虜記、走れメロスなど、現在も収録されている教科書教材がたくさん例題として取り上げられており、高校生が読むのにも適している。近年あまりない「解釈」に力を入れた参考書で、文章を論理的に読解する力が身につく。
文学的な文章(解釈の基本
登場人物について
構成・表現について
作者について
“付”近代・現代の詩について)
論理的な文章(解釈の基本
論の重点について
論の構成について
論者について)
練習問題“考え方”・解答
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