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ちくま学芸文庫

フーコー文学講義

——大いなる異邦のもの

シェイクスピア、サド、アルト―、レリス……。フーコーが文学と取り結んでいた複雑で、批判的で、戦略的な関係とは何か。未発表の記録、本邦初訳。

定価

1,430

(10%税込)
ISBN

978-4-480-51079-2

Cコード

0110

整理番号

-12-11

2021/10/07

判型

文庫判

ページ数

352

解説

内容紹介

フーコーが文学を通してとらわれていた問題。それは、われわれをこのようにあらしめている歴史的規定から身を引き離し、いかにして他なる空間を創るかにあった。〈主体と真理〉という生涯の問題系に密接な関わりを持つものとして彼の文学論は展開された。狂気と言語、文学の考古学、欲望と真理をテーマに、シェイクスピア、セルバンテス、ディドロ、アルトー、レリスらが呼び出され、サドをめぐり議論はひとつの頂点に達する。1960-70年代に行われた諸講演の記録を詳細な訳注と解題を付して邦訳。

目次

狂気の言語(編者の注
狂人たちの沈黙
狂える言語)
文学と言語(編者の注
第一回講演
第二回講演)
サドに関する講演(編者の注
第一回講演
第二回講演)

著作者プロフィール

ミシェル・フーコー

( ふーこー,みしぇる )

1926年フランス・ポワティエ生まれ。高等師範学校で哲学を専攻、ヨーロッパ各国の病院・研究所で精神医学を研究する。1969年よりコレージュ・ド・フランス教授。1984年没。主著に『精神疾患とパーソナリティ』『狂気の歴史』『臨床医学の誕生』『言葉と物』『知の考古学』『監視と処罰』『性の歴史』がある。

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