森山軍治郎
( もりやま・ぐんじろう )1941-2016年。北海道生まれ。専門はフランス革命史、日本近代民衆史。北海道大学文学部卒業ののち、専修大学北海道短期大学教授などを務めた。著書に『民衆蜂起と祭り』『民衆精神史の群像』『フランス田舎放浪記』などがある。
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「自由・平等・友愛」を掲げて行われたフランス革命。その革命政府によって課された重税、徴兵令や、カトリック教会への抑圧などに反発して起こったフランス西部・ヴァンデ地方の民衆蜂起は、「カトリック王党軍」という反乱軍を組織して、共和軍との数年に及ぶ内戦へと突入した。革命政府は、ヴァンデ地方での無差別の大量殺戮をもってこれを弾圧し、1793年から96年にかけて革命の名の下に数十万の民衆が犠牲となる。ヴァンデの人々はフランス革命をどう捉え、何を目的に行動したか。史料に基づいて、「後進地域の狂信的民衆による反革命蜂起」とみなされてきた戦争の実態を克明に描く。 解説 福井憲彦
1 つくられたイメージ
2 革命への期待と願望
3 急旋回―抵抗の原因をめぐって
4 怒涛のごとく
5 連戦連勝
6 民衆の組織・論理と感性
7 防衛戦への転化
8 西北西の風に抗して
9 処刑と虐殺
10 その後のヴァンデ
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