加登川幸太郎
( かとがわ・こうたろう )加登川 幸太郎(かとがわ・こうたろう):1909年、屯田兵の長男として北海道に生まれる。1930年陸軍士官学校歩兵科(42期)卒業、1938年陸軍大学校(50期)卒業。太平洋戦争開始時、陸軍省軍務局軍事課員。第2方面軍、第35軍、第38軍、第13軍の参謀として、ニューギニア、レイテ、仏印、中国を転戦。終戦時中佐。戦後はGHQ戦史課を経て、日本テレビ勤務。戦史研究家として?A『帝国陸軍機甲部隊』など多数の著書をのこした。1997年没。
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機甲部隊こと機械化装甲部隊。第一次世界大戦中に登場し、近代軍備の要のひとつとなった新兵器・戦車は、どのように日本帝国陸軍に導入されていったのか。「軍の機械化」に邁進する列強各国の後塵を拝した日本陸軍は、ヴィジョンを欠いて迷走を重ねた結果、機甲部隊も、惨烈な第二次世界大戦にあって真価を発せぬまま敗退へと向かう。本書は、戦車学校の教官もつとめた著者の実感溢れる主著であり、歴代戦車の写真・図面・年表他、豊富な資料を完備した類なき必読書である。1971年刊行の増補改訂版を底本に、初版から割愛された図版も再録した完全決定版。 解説 大木毅。
第1章 マレー電撃戦、機甲兵突進す
第2章 第一次大戦、戦車の出現
第3章 平和の風が吹いて
第4章 戦車隊の誕生
第5章 国産戦車の開発
第6章 停滞混迷
第7章 大陸を征く
第8章 独立混成第一旅団
第9章 主力戦車をどうする
第10章 混迷つづく軍機械化
第11章 機甲大国ソ連
第12章 支那事変
第13章 誤った結論
第14章 ノモンハン
第15章 ドイツ装甲旋風
第16章 機甲兵生まる
第17章 大東亜戦争
第18章 遅れた開発、行き詰まる生産
第19章 機甲部隊奮戦す
第20章 日本機甲部隊の終焉
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