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ちくま学芸文庫

微分と積分

——その思想と方法

微分積分は本質にねらいを定めて解説すれば意外に簡単なものである、と著者は言う。曖昧な説明や証明の省略を一切排した最高の教科書。解説 新井仁之

定価

1,430

(10%税込)
ISBN

978-4-480-51181-2

Cコード

0141

整理番号

-13-4

2023/04/10

判型

文庫判

ページ数

384

解説

新井仁之

内容紹介

「微分積分という学問の本質的性格をていねいに解き明かした教科書はあんがいに少ないのではあるまいか。たしかに微分積分学はきわめて広い応用範囲をもっていて、それらをすべて網羅しようとすれば、何冊あっても足りないだろう。だが、その思考法の本質にねらいを定めて解説すれば意外に簡単なものである」(本書「はしがき」より)。微分積分法をその根底にある思想から数学史に即して語り、微積のエッセンスを基本から丁寧に分かりやすく説明する。数学者、数学教育者として一流であった著者による、曖昧な説明や証明の省略を一切排した微積分学最高の入門書。 

著作者プロフィール

遠山啓

( とおやま・ひらく )

1909-79年。熊本県生まれ。東京大学数学科に入学するも退学、のち東北大学数学科を卒業。海軍教授をへて東京工業大学教授。数学教育への関心から民間教育団体「数学教育協議会」を結成、長く委員長をつとめた。数学教育の理論と方法を開発・提唱し、その水道方式、量の理論などは、教育現場に大きな影響を与えた。著書に『無限と連続』『数学入門(上・下)』(以上、岩波新書)、『代数的構造』『現代数学入門』『代数入門』『微分と積分』(以上、ちくま学芸文庫M&S)、『競争原理を超えて』(太郎次郎社)などがある。教科書や雑誌の創刊にも多く関わった。

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