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ちくま学芸文庫

概説 北欧神話

全体像がはじめてわかる! 世界観、種族、神々とその道具……。 初心者から上級者まで必携の名著。

世界観、種族、神々とその道具。馴染みあるが掴みづらい北欧神話の全体像を原資料に忠実に提示する。入門者から専門家まで必携の名著。解説 小澤実

定価

1,650

(10%税込)
ISBN

978-4-480-51194-2

Cコード

0122

整理番号

-30-1

2024/08/07

判型

文庫判

ページ数

420

解説

小澤実

内容紹介

原初の巨人ユミル、神々の父オージン、運命をつかさどるノルンたち、人間の地ミズガルズ、世界樹ユッグドラシル……。ファンタジー等の創作物を通じてなじみ深い北欧神話だが、その全貌はどの程度理解されているだろうか。本書は北欧神話の全体像を、『エッダ』等の原典に忠実に、かつ見やすく提示する。読者はその世界観、巨人や妖精やヴァルキュリャといった諸族、神々とその道具にまつわるエピソード、そして世界の終末ラグナロクまで、基本的な知識をあまさず得られるだろう。北欧神話研究の画期的成果として長年読み継がれてきた、初心者から上級者まで必携の名著。

目次

はじめに

第一部 神々の登場
◆第一章 世界のはじめ
第一節 原初の代
第二節 天地創造―時のはじまり
第三節 アースガルズ
第四節 ヨトゥンヘイム
第五節 ユッグドラシル
◆第二章 神話に登場する諸族
第一節 巨人族
第二節 アース神族とヴァン神族
第三節 ヴァン戦争  
第四節 巨人がアースガルズの城壁を築くこと
第五節 ノルン
第六節 ヴァルキュリャ
第七節 アールヴ(妖精)
第八節 ドヴェルグ(侏儒)

第二部 神々の物語
◆第一章 オージン
第一節 神々の首領
第二節 オージンの付属物
第三節 戦いの神オージン、死の神
第四節 知恵の神オージン
第五節 呪法の神オージン
第六節 オージンの妻子
◆第二章 ソール
第一節 神々と人間の守護神
第二節 ソールの付属物
第三節 巨人を退治する神ソール
第四節 ソールの妻子
◆第三章 ニョルズ
第一節 富の神
第二節 ニョルズとスカジの結婚
第三節 ネルトゥスとニョルズ
第四節 祭祀王ニョルズ
◆第四章 フレイ
第一節 豊饒の神
第二節 フレイの付属物
第三節 ゲルズを恋するフレイ―「スキールニルの旅」
◆第五章 バルドル
第一節 美しのバルドル―理想の貴公子
第二節 バルドルの死
◆第六章 その他の男神たち
第一節 ホズ
第二節 ヴァーリ
第三節 ヴィーザル
第四節 フォルセティ
第五節 テュール
第六節 ヘイムダッル
第七節 ウッル
第八節 ブラギ
◆第七章 ロキ
第一節 巨人族出のアース
第二節 変身と奸智の神ロキ
第三節 女巨人との子供―ヘル、ミズガルズ蛇、フェンリル狼
◆第八章 アース女神たち
第一節 フリッグ
第二節 フレイヤ
第三節 イズン
第四節 ゲヴュン
第五節 その他の女神たち

第三部 ラグナロク
◆第一章 世界の混乱
◆第二章 諸神の運命
◆第三章 世界の新生

解説 菅原邦城『北欧神話』(一九八四)と北欧神話研究(小澤実)
参考書誌
写真・図版出典一覧
北欧神話諸系図
北欧地名にみる主要三男神
索引

著作者プロフィール

菅原邦城

( すがわら・くにしろ )

菅原 邦城(すがわら・くにしろ):1942?2019年。文献学者。大阪外国語大学名誉教授。日本アイスランド学会会長も務めた。共編書に『スウェーデン語基礎1500語』など、訳書にステブリン=カメンスキイ『サガのこころ』、シーグルズル・ノルダル『巫女の予言 エッダ詩校訂本』、『ゲルマン北欧の英雄伝説──ヴォルスンガ・サガ』、『アイスランドのサガ 中篇集』(共訳)など多数。

メディア情報

新聞

2024/10/27

読売新聞で紹介されました。(評者:本多正一さん)

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