伏見正則
( ふしみ・まさのり )1939年山梨県生まれ。東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。東京大学工学部計数工学科教授、南山大学数理情報学部数理科学科教授・同大数理情報研究センター長を経て、現在、東京大学名誉教授。工学博士。著書に『確率と確率過程』(朝倉書店)、『最新 情報システムの開発』、『最新 情報産業と社会』、『最新マルチメディア技術とその応用』(以上実教出版)他がある。
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乱数作成の歴史は試行錯誤、悪戦苦闘の歴史でもあった。基礎的理論から実用的な計算法までを一冊で学ぶ「乱数」の教科書。
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「乱数」とは、サイコロを振って出る目のように「規則性のない数字(の列)」のことである。フォン・ノイマンは、コンピュータを使って乱数らしきもの(疑似乱数)を作り出す方法を考案した。疑似乱数は、数値実験や標本抽出などの統計的諸手法にとっては、数の頻度分布の「一様性」が満たされていれば十分である。本書は、このような意味での乱数列の作り方や、正規分布などの頻度分布に従う乱数列への変換法、さらに得られた乱数列が実用上許容できるものかどうかの統計的検定法を基礎的理論から実用的な計算法までをバランスよく記述した「乱数」を体系的に学べる日本でほとんど唯一の入門書。
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「乱数」の生成、変換、検定を
体系的に学べる入門書「乱数」の生成、変換、検定を
体系的に学べる入門書
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はしがき
第1 章 一様乱数の生成
第2 章 各種の分布に従う乱数の生成
第3 章 統計的検定
付録
A. スペクトル検定のプログラム
B. GF(2) 上の原始3 項式の例
C. M 系列乱数発生用プログラム
D. Kolmogorov Smirnov 検定のためのパーセント点K±n (α)
参考文献
文庫版あとがき
索引
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