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ちくま学芸文庫

エルサレムの20世紀

聖都をめぐる激動の100年史

国家建設を目ざすユダヤ人、抵抗するアラブ人、諸国の思惑。エルサレム市民が生きた激動の日々を膨大な記録で描く臨場感に満ちた百年史。解説 石田友雄

定価

2,200

(10%税込)
ISBN

978-4-480-51298-7

Cコード

0122

整理番号

-36-1

2025/04/10

判型

文庫判

ページ数

688

解説

石田友雄

内容紹介

新国家イスラエル建設に燃えるユダヤ人、対して激しい抵抗を繰り広げるアラブ人、そして両者を操ろうとする大国の思惑。20世紀の聖都エルサレムは、歴史的確執が爆発したように、血で血を洗う場となった。本書はその詳細を緻密に記した100年史である。公的文書のみならず、報道記事、回想録、さらには私信など、あらゆる目撃記録を縒りあわせることによって、エルサレム市民が過ごした日々が浮き彫りにされる。それは、流血事件が続く一方で、努力と活気に満ちた時代でもあった。ウィンストン・チャーチルの公式評伝などで著名な歴史学者による、臨場感あふれる名著。 解説 石田友雄

目次

第1章 眠りから覚めた古代都市 一九〇〇―一九〇九年
ゲットーよりも薄汚れた〝聖都?/「ユダヤ国家」のヴィジョンと現実/『内側から見たエルサレム』/「青年トルコ人」革命の余波/異国情緒に彩られた町 
第2章 抗争のはじまり 一九一〇―一九一四年
エルサレムの再建は近い?/ユダヤ人大学構想と使用言語論争/ 熱狂的なロシア人巡礼団/「シオニストにやられる前に」 
第3章 第一次世界大戦 一九一四―一九一七年
英国の策動とトルコの反発/「来年こそはエルサレムで」/オスマン帝国の退場 
第4章 英国軍による征服 一九一七年一二月
白旗を掲げたエルサレム市民/アレンビー将軍、聖都へ無血入場/シオニストと正統派ユダヤ教徒の対立 
第5章 英国の軍政統治 一九一八―一九一九年
建設熱心な征服者/シオニスト委員会の多難な船出/バルフォア宣言の行方 
第6章 不協和音のなかで 一九二〇―一九二一年
自衛団「ハガナー」誕生/英首相ロイド・ジョージの固執/植民地相チャーチルのエルサレム訪問/過激派ムフティの登場 
第7章 英国委任統治、最初の六年 一九二二―一九二九年
ニュータウン建設/デ・ハーン謀殺事件/ヘブライ大学とキブツの開設 
第8章 一九二九年の暴動
アラブ人の襲撃/暴力行為の正当化とユダヤ人ボイコット 
第9章 全体主義の影 一九三〇―一九三六年
共産主義の洗礼/ムフティの反ユダヤ・プロパガンダ/ヒトラー政権成立によるドイツ系ユダヤ人移民の急増
第10章 一九三六年の暴動とその余波
「アラブ人は聖地の"ユダヤ化″には同意しない」/ランボールド卿の「異人種」発言/ピール委員会のパレスチナ分割案/ムフティ、ナチスと結託/「英国の二心ある裏切り」 
第11章 第二次世界大戦 一九三九―一九四五年
駆け込み寺エルサレム/戦争は終わったが…… 
第12章 騒乱の町 一九四五―一九四七年
「フィッツジェラルド計画」の挫折/キング・デーヴィッド・ホテル爆破事件/国連、パレスチナ分割決議案採択/アラブ人の「分割反対闘争」/狙撃、刺殺、投石の日常化 
第13章 断末魔の英国委任統治 一九四八年一月―五月
戦場と化した聖都エルサレムを棄てる人々/デイル・ヤシンの殺戮/アラブ人村の破壊/狙われたハダサ護送隊/「すべてがあまりにもひどい」 
第14章 二週間戦争 一九四八年五月一四日―二九日
こっそり逃げ出した委任統治政府/戦火のなかの独立宣言/アラブ軍団のエルサレム侵攻/ハガナー奮戦/「棒きれでだっておまえらに勝てた」/「ビルマ・ロード」の建設 
第15章 再生への道のり 一九四八年六月―一九四九年一二月
つかのまの平和/国連調停官ベルナドットの暗殺/銃声のなかでのコンサート/エルサレムかテルアヴィヴか 
第16章 二都物語 一九五〇―一九六七年
ヨルダン人とパレスチナ・アラブ人の反目/アブドゥラ国王の暗殺/近くて遠い旧市街/分断された都市/「ヤド・ヴァシェム」の建設/アイヒマン裁判/名物市長テディ・コレックの改革 
第17章 六日戦争 一九六七年六月
世界中に流されたナセル大統領の電話/「われわれは兄弟だ、われわれは兄弟だ」/「嘆きの壁」で号泣するイスラエル兵/高揚ムードあふれる統一エルサレム 
第18章 再統合、最初の二年 一九六七―一九六九年
爆破された東西の壁/実効なき国連決議/「われわれは蟻のようにここにいます」 
第19章 調和を求めて 一九七〇―一九八〇年
聖都の景観論争/「贖罪日」戦争/サダト大統領のイスラエル訪問 
第20章 合併からインティファーダまで 一九八〇―一九八九年
「エルサレムのゆゆしき愚行」/「私はエルサレムのアラブ人でなくてよかった」/「インティファーダ」勃発「最後に石に当たるとは」
第21章 エルサレムにはたくさんの顔がある
「アッラーフ・アクバル!」/エドワード・サイード教授のエルサレム帰還/パレスチナ暫定自治「原則宣言」調印/イスラーム教徒にとっての民主主義/ラビン首相暗殺

解説 ユダヤ人とエルサレム―離散した民族の心を結ぶ永遠の都  石田友雄 
訳者あとがき 
文庫版のための訳者あとがき 新しい世代がエルサレムの未来に向けてできること
エルサレム略年史/文献目録/人名索引

著作者プロフィール

マーティン・ギルバート

( ぎるばーと,まーてぃん )

マーティン・ギルバート(Martin GILBERT):1936?2015年。英国ロンドン生まれ。オックスフォード大学メルトン校の名誉フェロー。ウィンストン・チャーチルの公式伝記の著者として知られる。その他著書に『ユダヤ人の歴史地図』『ホロコースト歴史地図』『イスラエル全史』など多数がある。

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