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単行本

終わりなき対話 Ⅲ 書物の不在(中性的なもの・断片的なもの)

言語活動の不可能性から開始された「終わりなき対話」が指し示すのはいかなる場所なのか? 文学はどこでいかにして可能なのか? 20世紀至高の評論集、完結。

定価

5,720

(10%税込)
ISBN

978-4-480-77553-5

Cコード

0098

整理番号

2017/11/21

判型

A5判

ページ数

352

解説

内容紹介

外へ、純粋なる外部へ―語ること、書くこと。始まりも終わりもなく、痕跡を残すこともなく、肯定でも否定でもなく、あらゆる負荷と重力を逃れ、文学が切り開くものとは一体何か?伝説の名著、ついに完結。

目次

最後の作品
残酷な詩的理性―飛翔への貪欲な欲求
ルネ・シャールと中性的なものの思考
断片の言葉
忘れがちの記憶
夜のように広々とした
言葉は長々と歩まねばならない
ヴィトゲンシュタインの問題
バラはバラであり…
アルス・ノーヴァ〔ほか〕

著作者プロフィール

モーリス・ブランショ

( ぶらんしょ,もーりす )

1907年─2003年。20世紀フランス最大の作家・批評家。両大戦間期、非順応的な右派の若手の論客として知られる。その傍ら小説を書き始め、戦中には思想的立場を転換し、レヴィナス、バタイユらと親交を深めながら、文学のみならず哲学・思想にも関わる評論を書くようになる。戦後は創作とともに、文学・芸術の根本的、本質的諸問題に関わる評論を数多く発表。また、アルジェリア独立戦争および68年5月「革命」に際しては、鋭く体制を批判する発言と活動を行い、その後も拒否の精神を示し続けた。小説作品に『謎の男トマ』『死の宣告』『望みのときに』『私の死の瞬間』、評論に『踏み外し』『文学空間』『来るべき書物』『終わりなき対話』『友愛』『明かしえぬ共同体』など、いずれも現代文学・現代思想を語る際に欠かせない著作を遺した。

湯浅博雄

( ゆあさ・ひろお )

1947年香川県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科仏文学専攻博士課程単位取得。パリ第3大学大学院に留学。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授を経て、現在は同名誉教授。著書に『ランボー論──〈新しい韻文詩〉から〈地獄の一季節〉へ』、『バタイユ──消尽』、『応答する呼びかけ──言葉の文学的次元から他者関係の次元へ』、訳書にバタイユ『宗教の理論』、ドゥルーズ『ニーチェ』、デリダ『パッション』等。

岩野卓司

( いわの・たくじ)

1959年埼玉県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。パリ第4大学大学院博士課程修了。現在、明治大学法学部・教養デザイン研究科教授。著書に『ジョルジュ・バタイユ──神秘経験をめぐる思想の限界と新たな可能性』、『贈与の哲学──ジャン=リュック・マリオンの思想』、編著に『語りのポリティクス』、『他者のトポロジー』、『共にあることの哲学』、訳書にデリダ『そのたびごとにただ一つ、世界の終焉』(共訳)、オリエ『ジョルジュ・バタイユの反建築』(共訳)等。

西山達也

( にしやま・たつや)

1976年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得満期退学。ストラスブール大学大学院博士課程修了。現在、早稲田大学文学学術院准教授。論文に「「すべてはリズムである」:思弁的翻訳論への序説」、訳書にハイデガー/ラクー=ラバルト『貧しさ』、サリス『翻訳について』、等。

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