栗原知子
( くりはら・ともこ )栗原 知子(くりはら・ともこ):1975年、宮城県生まれ。明治大学文学部卒業。2002年、雑誌「ユリイカ」(青土社)詩の投稿欄において「ユリイカの新人」に選ばれる。詩集に『シューティング・ゲーム』『ねこじゃらしたち』(ともに思潮社)がある。
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第41回太宰治賞受賞作
息子の不登校に悩む四十代の「私」。美容品を扱う店でテスターを使用したその日から、祖母の霊を降ろせるようになってしまった。掃除に打ち込む「私」の傍らで、もの言わぬ祖母は何をどう感覚しているのか。重曹と洗顔料と生家の思い出を携えて、パート主婦が越冬する。
人生の踊り場で来し方を振り返り、自分なりのやり方で自らの生を肯定する第41回太宰治賞受賞作と、書き下ろし「森と百式――みっちゃん(43)の場合」を収録。
「当人にとっては切実な体験が、少しのおかしみとペーソスを伴って描出される。そのいちいちの言葉の選び方に、ものを書く人らしい丁寧さを感じて、わたしはこの作品を推した。」 ――中島京子