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定価

1,760

(10%税込)
ISBN

978-4-480-81669-6

Cコード

0095

整理番号

2010/11/10

判型

四六判

ページ数

304

解説

内容紹介

落ちつけ!混迷ニッポンのから騒ぎをじっくり観察。少し先の未来のために、必読です。

目次

第1章 リーダーの憂鬱(「美しい国」をめざす次期首相のハエ叩き大作戦
ゴア参戦でヒートアップする「地球温暖化」の信用度 ほか)
第2章 みんな競走馬(若者を見下す大人による若者論のキレた分析
昨日の志はどこへ団塊世代の懲りない面々 ほか)
第3章 ブームの御利益(ヒーロー不在の隙間を突く「日本一カッコイイ男」
マンガ評論を甘く見た?ある有名学芸賞のお粗末 ほか)
月夜にランタン、夏ヒーター―あとがきにかえて

著作者プロフィール

斎藤美奈子

( さいとう・みなこ )

1956年新潟生まれ。文芸評論家。94年、『妊娠小説』(筑摩書房/ちくま文庫)でデビュー。文芸評論、社会評論、書評などを幅広く執筆。2002年、『文章読本さん江』(筑摩書房/ちくま文庫)で第1回小林秀雄賞受賞。他の著書に『読者は躍る』『モダンガール論』『文学的商品学』『誤読日記』『それってどうなの主義』(以上、文春文庫)、『紅一点論』『趣味は読書。』(ちくま文庫)、『物は言いよう』(平凡社)、『冠婚葬祭のひみつ』(岩波新書)、『たまには、時事ネタ』『ふたたび、時事ネタ』(中央公論新社)、『月夜にランタン』 (筑摩書房)など。

この本への感想

月夜にランタン、情報の発する光で目がくらんで、見えなくなっていることが、斎藤さんの冷静な読解力で明らかになってきます。


それぞれ、連載当時に読み逃したもの、読んだつもりでいたものの読み落としている事柄もたくさん。また、ある程度時間がたった今になって読むと、気づくことが多かったです。

特に検察庁の問題など、ずっと前から予兆があったわけで、ちょっと背筋がひんやりするような。出る釘は冤罪という形で打たれるのだろうか、と、怖くなりました。

著者に踊らされない読む力、あえて正反対の視点から「どうなの?」と検証する批判力が、読者には必要なのだなとつくずく思います。

この本を読むことで、頭にのぼっていた血が、さっとおりてくるようです。

それにしても、地図帳までネタにするのがすごい。

斎藤美奈子さんの本の雪かきは、除雪ブル並みですね。





もーぞーこき

さん
update: 2010/11/24

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