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単行本

無名兵士の戦場スケッチブック

——砲弾と飢餓と鎮魂

保阪正康、秋吉久美子、椹木野衣、3氏推薦!

一人の庶民が体験した過酷な戦場体験。それが鮮烈な絵で描き残されていた。激戦の中国戦線、多くの餓死者を出した南方の島。130枚の絵と詳細な解説を収める。

定価

3,080

(10%税込)
ISBN

978-4-480-81866-9

Cコード

0071

整理番号

2025/07/01

判型

A5判

ページ数

208

解説

内容紹介

これこそ戦争に投げ出されたときの、名も無い兵士のリアルだ。
世に知られることなく眠っていた、130枚の戦場体験スケッチ。
戦後80年――ふたつの戦場を生き抜いたひとりの日本兵の貴重な記録を今こそ世に問う。

===
激戦の中国戦線、多くの餓死者を出した南方の島……
一人の庶民が体験した、陸軍一兵卒としての過酷な戦場体験が鮮烈な絵で描き残されていた。
戦後30年を過ぎてからの大病で生死をさまよったことをきっかけに生まれて初めて絵筆を取った砂本三郎。
本書は、発掘されたその130枚の絵に綿密な解説を収める。
===

「いったいどのような思いで、これだけの分量の、それも戦争を背景とした絵を描いたのだろう。水彩絵の具をはしらせた一三〇枚のスケッチを目の当たりにしたとき、私はその素朴ながらも生々しい描写の数々に大きな衝撃を受けた。
決して達者ではなく、絵画というよりは、漫画チックでちょっとユーモラスですらある。遠近法も無視され、デッサンも安定してはいない。しかし、一枚一枚が切迫感をもちながら「何か」を問いかけてくるのだ。
ちょっとざらついたような、こちらに揺さぶりをかけてくる不安感にも似た「何か」。その実体が何なのかを自問自答するのだが、すぐに解答などはでてこなかった。」
(渡辺考「本書刊行について」より)

スペシャルコンテンツ

無名兵士の戦場スケッチブック

無名兵士の戦場スケッチブック

無名兵士の戦場スケッチブック

砂本三郎

寄せられたコメント

戦争の真実を見た元兵士。戦後社会で画兵としてそれを描き残す。 記憶と記録から生み出された教訓は次代への貴重な申し送りである
──

保阪正康

さん
どんな人でも驚愕する。無名の兵士が目撃した戦場を描いた。 そこには庶民の戦争体験のなまなましさがあふれている
──

秋吉久美子

さん
終戦80年の年に色鮮やかに姿をあらわした砂本の『戦争記録画』は、 隠されたもうひとつの『記憶遺産』だ
──

椹木野衣

さん

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