戸井田道三
( といだ・みちぞう )戸井田道三(といだ・みちぞう):1909-88 東京都生まれ。早稲田大学卒業。天皇制と能楽の関係を説いた『能芸論』を上梓、民俗学、人類学を援用した能や狂言の考察で知られた。1954年より毎日新聞の能評を担当、のち映画評もおこなった。著書に『日本人のかみさま』、『観阿弥と世阿弥』、『きものの思想』(第17回日本エッセイスト・クラブ賞受賞)などがある。
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たぐいまれな哲学者の絶筆エッセイ。身に残り言葉に宿る日本人の食の感性を掘り起こす、新鮮無比の日本文化論。
おふくろの味
おしゃぶり
料理と割烹
歯固め
おもゆの事など
いない・いない、ばー
火の昔
かまどの焚き口
蛤のおまもり
貝の中
にぎりめし
年玉と言霊(ことたま)
恋心と〓(モヒ)
臼と杵
太鼓焼き
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