2016年5月9日(月)午後5時30分から、第32回太宰治賞(筑摩書房・三鷹市共同主催)の選考委員会が、三鷹市「みたか井心亭(せいしんてい)」で開かれ、選考委員四氏(加藤典洋、荒川洋治、奥泉光、中島京子)による厳正な選考の結果、以下のように受賞作が決定しましたので、お知らせいたします。
第32回太宰治賞受賞作
「楽園」夜釣 十六
【あらすじ】
警備員の仕事をしながら、パチンコに明け暮れ、何の目的もなく無為に過ごしていた30歳の圭太。そんなある日、会ったことのない「祖父」から一通のはがきを受けとる。「引き継いでもらいたいものがある」との言葉に、遺産でももらえるかと淡い期待を抱き、出向いた先は、しかし、人里から隔絶され、遠い昔に忘れられた炭鉱の村だった。南国の植物に覆われた不思議な村で半ば強制的に始めることになった、「祖父」との共同生活。そこで明かされる太平洋戦争の記憶。祖父が残したかったものとは、いったいなんなのか――。圭太の人生は大きく動き出す。
著者略歴
夜釣 十六(よづり・じゅうろく)
石川県出身、埼玉県在住
1988年生まれ、28歳、女性。
なお、贈呈式および記念パーティの予定は以下のとおりです。
2016年6月15日(水)午後6時より(於 銀行倶楽部)
受賞作には、記念品及び賞金100万円が贈呈されます。