古東哲明
( ことう・てつあき )一九五〇年生まれ。京都大学哲学科卒業後、同大学院博士課程修了。現在、広島大学総合科学研究科教授。専門は、哲学、現代思想。著書に、『〈在る〉ことの不思議』(勁草書房)、『現代思想としてのギリシア哲学』(ちくま学芸文庫)、『ハイデガー──存在神秘の哲学』(講談社現代新書)、『他界からのまなざし』(講談社選書メチエ)、編著に、『ニヒリズムからの出発』(ナカニシヤ書店)などがある。
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わたしたちはいつも、“いつかどこか”のために、日々をやり過ごしている。はたしてこれは生きているといえるのだろうか。ほんとうは最も大切な“今ここ”の充溢こそをかみしめるべきなのではないだろうか。瞬間に立ちあがる、その刹那の存在のかがやきを、哲学者をはじめ作家や漫画家、シンガーソングライターらの仕事に見出し、瞬間を生きる技法を提示する。
プロローグ 瞬間という聖地
第1章 瞬間抹消―瞬間を忘れて生きるのはなぜなのか
第2章 生きられている瞬間の闇
第3章 水中花―プルーストの瞬間復元法
第4章 美の時
第5章 永遠の瞬間
エピローグ ルーナの告白
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