マーカス・チャウン
( ちゃうん,まーかす )一九六〇年英国生まれ。カリフォルニア工科大学で電波天文学を学んだ後、英国の科学雑誌「ニュー・サイエンティスト」で天文分野のサイエンスライターとして活躍。本書が最初の著作で、GlaxoWellcome ABSWサイエンスライター賞を受賞。著書に『僕らは星のかけら──原子をつくった魔法の炉を探して』(ソフトバンク文庫)、『奇想、宇宙をゆく──最先端物理学12の物語』(春秋社)などがある。
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1,760
円978-4-480-01518-1
0344
15
2011/04/13
四六判
288
頁もし宇宙がビッグバンから始まったとしたら、その時の残光はいまも地球に降り注いでいるはずだ―。一三七億年前の宇宙の姿を「観測」しようという不可能への挑戦が始まった。苦闘と挫折を重ね、ついに捉えられたその瞬間の画像には、驚くべき宇宙の真実が秘められていた!二〇世紀最大の発見、宇宙背景放射の観測を成し遂げた科学者たちのドラマから宇宙のしくみと存在の謎に迫る、感動の科学ノンフィクション。
マイクロ波の目で見た世界
第1部 最も難しい科学測定(ビッグバン―これほどばかげた考えが、いかにして信じられるようになったか
じっとしていない宇宙―アインシュタインはなぜ自らの方程式のメッセージを見落としたか
太古の火の玉―熱いビッグバンで元素が作られる
宇宙の温度を測る―火の玉放射を探す
四〇八〇メガヘルツのゴースト信号―アイスクリームコーンアンテナの問題点 ほか)
第2部 宇宙論の黄金時代(大気より高いところの目―NASAが問題決着に乗り出す
九分間のスペクトル―COBEが大喝采を浴びる
宇宙のさざ波―COBEが銀河の種を発見する
誇大広告とヒステリー―COBEはなぜ大騒ぎになったか
COBEの描き出す宇宙―銀河形成、ダークマター、インフレーション ほか)
COBEの息子
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