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筑摩選書

関羽

——神になった「三国志」の英雄

定価

1,650

(10%税込)
ISBN

978-4-480-01528-0

Cコード

0395

整理番号

26

2011/10/12

判型

四六判

ページ数

240

解説

内容紹介

世界各地のチャイナタウンには関帝廟があり、そこには関羽が商業の神として祀られて、華人たちの心の拠り所となっている。「三国志」の武将が、なぜこのような信仰の対象となったのか。「義」「信」を尊ぶ中国人の精神との関わりを手がかりに、歴史上の一人物である関羽が、「義」「信」を体現する象徴へと大きく変貌を遂げるまでを描き出し、中国の民衆が関羽に託した思いを探る。

目次

第1章 関羽と二つの「三国志」
第2章 武
第3章 義
第4章 聖
第5章 武神
第6章 財神
第7章 儒神
第8章 「義」のネットワーク

著作者プロフィール

渡邉義浩

( わたなべ・よしひろ )

一九六二年東京生まれ。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科修了。文学博士。現在、大東文化大学文学部教授。専門は中国古代史。三国志学会事務局長。後漢国家と儒教の関わりや『後漢書』の翻訳などに取り組む一方で、「三国志」についての一般的解説、啓蒙活動も積極的に行う。編著書に『後漢国家の支配と儒教』(雄山閣出版)『三國政権の構造と「名士」』(汲古書院)『全譯後漢書』(汲古書院)『諸葛亮孔明 その虚像と実像』(新人物往来社)『儒教と中国「二千年の正統思想」の起源』(講談社選書メチエ)『三国志』(中公新書)など。

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