四方田犬彦
( よもた・いぬひこ )四方田 犬彦(よもた・いぬひこ):1953年生まれ。批評家・エッセイスト・詩人。著作に『見ることの塩』(河出文庫)、翻訳に『パゾリーニ詩集』(みすず書房)がある。
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1968?72年は、世界の文化が同時性のもとに成立した歴史上はじめての瞬間であった。この5年間には、政治を表象する文化があったのではない。文化が政治的たらざるをえない状況が存在していたのだ。変革と実験の時代に、いったい何が起きていたのか?本書では、美術、演劇、舞踏、図像、映画、音楽、流行、写真の領域で生じていたさまざまな現象を前景化し、歴史的記憶として読者に差し出す。図版資料満載の超弩級評論集。
美術―祝祭、狂乱、共闘、流転(椹木野衣)
グラフィックス―異端とエロス(四方田犬彦)
演劇―アングラ革命とその時代(西堂行人)
写真―時代の現場1968‐72(大島洋)
舞踏―暗黒舞踏の時代(國吉和子)
音楽―商業主義と表現のはざまで(稲増龍夫)
ファッション―ミニスカートと『an・an』の時代(中野翠)
映画―解体と噴出(四方田犬彦)
雑誌―百家争鳴の時代(上野昂志)
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