毛利子来
( もうり・たねき )1929年生まれ。小児科医。雑誌「ちいさい・おおきい・よわい・つよい」(ジャパンマシニスト社)の編集代表。子育てについて「何がだいじなことか」を広めていく啓蒙活動に力を注いでいる。著書に『育育児典』(岩波書店)、『健康のためなら死んでもいいのか?』(金曜日・幕内秀夫氏との共著)、『子育ての迷い解決法 10の知恵』(集英社新書)、『たぬき先生のゲンコ―子ども医者「日本の阿Q」を叱る』(金曜日)等多数。
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子どもは何度も病気やけがを経験しながら育つのだから、病気をマイナスとだけみるのはやめよう。「薬ではなおせない病気」がふえてきたが、その根は生活にあるのだから環境を変えなければ―“子どもだけを暮らしの場から抽出し、対象化する育児の理論や技術は現実にそぐわない”という町の小児科医が、子どもと同じ地平に立ち、ともに生きるという姿勢で、健康と病気、育児と教育を考える。いまを生きる子どもへの熱い思いが伝わってくる本。
1 小児科の窓口から(むしばまれる子どもたち
薬ではなおせぬ病気
学校でつくられる病気
保育園・幼稚園と病気
予防接種の悩み
健康診断の功罪 ほか)
2 子どもの健康を考える(健康な子どもとは
子どもにとって病気とは
発育について
からだに気をつけるということ
からだの弱い子 ほか)
3 育児と教育を考える(しつけの盲点
父親の役目
手ばなすということ
成長への不安と信頼
幼児教育に必要なもの ほか)
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