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ちくま文庫

TOKYO STYLE

定価

1,760

(10%税込)
ISBN

978-4-480-03809-8

Cコード

0172

整理番号

-9-3

2003/03/10

判型

文庫判

ページ数

440

解説

内容紹介

豪華な写真集や分厚い雑誌に出てくるようなインテリアに、いったい僕らのうちの何人が暮らしているのだろう。でも小さい部屋にごちゃごちゃと気持ち良く暮らしている人間ならたくさん知っている。マスコミが垂れ流す美しき日本空間のイメージで、なにも知らない外国人を騙すのはもうやめにしよう。僕らが実際に住み、生活する本当の「トウキョウ・スタイル」はこんなものだ!話題の名著文庫化。

目次

美は乱調にあり
かわいさというたからもの
アトリエに布団を敷いて
安いのは和風
モノにくるまって
子供の王国
住まいの必要十分条件
街のなかに隠れる

著作者プロフィール

都築響一

( つづき・きょういち )

1956年東京生まれ。ポパイ、ブルータス誌の編集を経て、全102巻の現代美術全集『アート・ランダム』(京都書院)を刊行。以来現代美術、建築、写真、デザインなどの分野での執筆・編集活動を続けている。93年『TOKYO STYLE』刊行(京都書院、のちちくま文庫)。96年刊行の『ROADSIDE JAPAN 珍日本紀行』(アスペクト、のちちくま文庫)で、第23回木村伊兵衛賞を受賞。その他『賃貸宇宙UNIVERSE forRENT』(ちくま文庫)、『現代美術場外乱闘』(洋泉社)『珍世界紀行ヨーロッパ編』『夜露死苦現代詩』『珍日本超老伝』(ちくま文庫)『ROADSIDE USA 珍世界紀行アメリカ編』(アスペクト)『東京スナック飲みある記』(ミリオン出版)など著書多数。

この本への感想

この本は、京都書院さんの大判で出ていた時、一番その頃の日本人の生活を素のままに見せてくれた貴重な写真集。美しい日本もいいけれど、富士山や京都のきっちりした庭園だけが日本の全てではないはずなので、こんなふうにすぐ手の届く日本の日常を垣間見ることができ、外国人の友達にプレゼントするとびっくりするほど喜ばれた一冊。すました顔の日本の横顔よりも、そうそうあるある日本が、外国の方には身近に感じられたのかもしれません。

リンコ

さん
update: 2015/02/11
1993年ごろの、本当に人が住んでいるありのままを映し出した写真集。
まさに当時の生活が切り取られ、2013年の今、当時を垣間見ることができるのですが、

一番驚いたのが水回り。

この20年で住宅の水回りの水準が著しく上がったのだな、と感じたのは、
結構古い家が好きな私でも、この家にはちょっと住めない・・・とひるんでしまうような
古めかしいタイプの家が多かったから。

あとがきを見ると、1996年の時点で、撮影した家の9割はすでに無くなっていたそうなので、
この写真の中の暮らしが、1993年のスタンダードではない模様。

もし、私の家を撮影したら、他の人にどんな印象を与えるのだろう?
なんてことも考えたり、「子供の王国」というコーナーが、1993年当時
小学生だった自分には一番身近だな、といったようなことをあれこれ考えながら、
楽しませていただきました。

作者の都築さんは「東京右半分」の作者でもあるのですね。
東京右半分も読んでみたいなと思いました。

ヒロセマリ

さん
update: 2013/07/10

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