ちくま新書
歴史学はこう考える
松沢裕作
著
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日本と同様の小さな島国であるイギリスが、なぜ世界の覇者になり得たのか。その秘密を探りだし学びさえすれば、いつか日本も追いつくことができる―。幕末以来、イギリスは学ぶべき模範、追いつくべき標的であり続けた。その間、日本人はイギリスに、何をどのように問いかけてきたのだろうか。ウィリアム・アダムズの漂着から400年、なかでも幕末開国期から明治期を中心に、文化接触の問題に焦点を合わせて、日英交流の歴史をたどる。
第1章 日英関係のはじまり―アダムズと平戸
第2章 鎖国下のイギリス情報―『和蘭風説書』
第3章 追りくるイギリス―英学の誕生
第4章 禁制を犯した留学生―長州、薩摩そして幕府
第5章 「岩倉使節団」のみたイギリス―「甚タ親切ナラス」
第6章 「お雇い外国人」に負うもの―ジェントルマンの移植
第7章 議会政治への接近―「一種無類の制度」
第8章 明治時代のイギリス史理解―「歴史を学ぶにしかず」
第9章 夏目漱石の憂鬱―「私は英吉利を好かない」
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