ちくま新書
歴史学はこう考える
松沢裕作
著
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19世紀末から20世紀の戦争の時代にあって、個々人の「個性」を置きかえ不可能な差異として認め、「自己本位」の孤独な闘いに生きた漱石。漱石とは誰かという問いに対する固定した答えを裏切りつづける、永遠の差異化運動=「漱石」。このミステリアスな作家の生涯と文学を新たにたどりなおし、その魅力を鮮やかにくみあげたフレッシュな再入門書。また漱石が面白くなる。
第1章 猫と金之助
第2章 子規と漱石
第3章 ロンドンと漱石
第4章 文学と科学―『文学論』の可能性
第5章 大学屋から新聞屋へ
第6章 金力と権力
第7章 漱石の女と男
第8章 意識と無意識
第9章 個人と戦争
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