ちくま新書
歴史学はこう考える
松沢裕作
著
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726
円978-4-480-05683-2
0210
83
1996/09/19
新書判
256
頁自然と人間の危機を問い直す立脚点はどこにあるのか?地球がつねにすでに我々の住む風土である以上、人間の倫理はそこから出発しなければならない。人間は生態系や社会の尺度から個人の意識の尺度まで、重層する尺度のなかを生きている。それゆえ、人間の生は生態系のレヴェルの尺度に「没入」してもいるが、同時にそこから意志的に「出現」できる実存的な存在でもある。自然を客体化したテクノロジーの思想や逆に自然を主体化したエコロジー的全体論を越えて、その彼方に近代性を越える風土の倫理学を構想する意欲的な試み。
第1部 近代の限界(ヒューマニズムからその対極へ
母型の郷愁)
第2部 風土的なつながり(人間の住まいの尊重
「ここ」から宇宙へ―倫理の場所
帰属と自由)
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