ちくま新書
歴史学はこう考える
松沢裕作
著
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ひとは、生まれてから死ぬまで他人とのかかわりにおいて生きている。しかしそれが時にはわずらわしくもあり、また時には人恋しくもなる。並はずれた才能を持ちながら世を疎み、心の葛藤を自然を愛でることと孤独に耐えることで癒しながら生きた中世以来の隠遁者たち、西行法師、鴨長明、吉田兼好、松尾芭蕉、種田山頭火、尾崎放哉らの研ぎ澄まされた感性の表現から、われわれ現代人は何を感じとり、受け継ぐことができるのか。日本人の心の系譜を読み解く力作。
第1章 出家遁世のかたち
第2章 能因と西行
第3章 長明と兼好
第4章 芭蕉
第5章 山頭火と放哉
第6章 日本的共同体の中の出家
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