笹澤豊
( ささざわ・ゆたか )1950年茨城県生まれ。哲学者。東京大学文学部卒業。筑波大学哲学・思想研究科修了(文学博士)。筑波大学名誉教授。主な著書に『ヘーゲル哲学形成の過程と論理』(哲書房、1983年日本倫理学会和辻賞受賞)、『道徳とその外部』(勁草書房)、『自分の頭で考える倫理』(筑摩書房)、『哲学史の劇場』(筑波大学出版会)などがある。
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迷惑をかけなければ援助交際はしていい?―YESかNOか、あなたの答えはどっち。自分がよければ何やっても勝手じゃないかと考えるのか、いや、そんな自由は許されないと考えるのか。さらに、自由が一つだけでないとしたら、ホントの自由とは何か?カント、ヘーゲル、ニーチェの思考のエッセンスを手がかりに、不倫や援助交際から民主主義信仰や正義論・国家論まで、困難な時代の生き方を考えるための新しい倫理学入門。
第1章 固そうなカントを噛み割って、考える(真の自由とは何だろう
一切を理性の支配下におきたい?
二つの自由と権利の根拠
利己主義の倫理とカント主義 ほか)
第2章 しつこそうなヘーゲルをよく噛んで、考える(愛と所有の運命
家族とは何だろう
相互承認―法・権利の成り立ち
自由主義か、共同体主義か ほか)
第3章 辛そうなニーチェを噛みしめて、考える(口あたりのよい「真理」ではなく
民主主義とは何だろう
民主主義の素性と秘密
世界の見方 ほか)
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