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ちくま新書

消費資本主義のゆくえ

——コンビニからみた日本経済

定価

836

(10%税込)
ISBN

978-4-480-05863-8

Cコード

0236

整理番号

263

2000/09/19

判型

新書判

ページ数

256

解説

内容紹介

規制緩和と電子ネットワークの整備により、消費者の選択の幅は広がり、個人消費が拡大して経済の活性化に寄与する―。このような「通説」がこれまで信じられてきた。しかしそれは長引く不況にあえぐ我々をもはや納得させてはくれない。大型スーパーからコンビニや専門店へと消費の主導権は移り、また一方ではIT革命が進行するなか、既存の理論では説明のつかない日本経済の現実をどう受け止めたらよいのか。戦後の日本が歩んできた消費の歴史を振り返りながら、現代経済と日本の消費社会に柔軟な感覚で新しい光をあてる。

目次

序 戦後日本の消費にかんする通説と異説
第1章 欧米社会に見る消費の五つの類型
第2章 戦後日本が歩んだ消費の歴史
第3章 消費資本主義とは何か
第4章 日本の消費はどこへ行くのか

著作者プロフィール

松原隆一郎

( まつばら・りゅういちろう )

1956年神戸市生まれ。東京大学工学部卒業。同大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻は社会経済学、相関社会科学。社会科学と俗世に関する該博な知識を駆使して論壇でも活躍、アカデミズムとの相互乗り入れを図る。著書に『経済学の名著30』(ちくま新書)、『ケインズとハイエク』(講談社現代新書)、『日本経済論』(NHK出版新書)、『分断される経済』(NHKブックス)、『書庫を建てる』(新潮社)、『武道を生きる』(NTT出版)など多数。

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