ちくま新書
歴史学はこう考える
松沢裕作
著
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個性あるイタリアの都市のなかでも、最もエネルギーに満ちあふれた街・ナポリ。近年、南イタリアの素朴な中にも健康で豊かな生活が現代日本人の心をとらえているが、その中心都市ナポリには長い歴史に裏打ちされた多様な文化が混在する。本書ではその中でも、強大な帝国スペインの影響下にあった時代を経て「イタリアのパリ」と謳われたベル・エポックの頃までの栄華を極めた時代に焦点をあて、芸能・歌謡・祝祭空間として発展を遂げたバロック都市の魅力をあますところなく紹介する。
第1章 「迷宮都市」―プルチネッラの生きる街
第2章 「ピカレスク都市」―悪魔の住む天国
第3章 「芸能都市」―ベル・エポックの面影
第4章 「祝祭都市」―生と死の交錯
第5章 「オペラ都市」―サブ・カルチャーとしてのバロック精神
第6章 「歌謡都市」―羽ばたいた民衆エネルギー
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