佐伯啓思
( さえき・けいし )1949年奈良県生まれ。東京大学経済学部卒業。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専攻は社会経済学・経済思想史。著書に『隠された思考』(ちくま学芸文庫、サントリー学芸賞)、『「アメリカニズム」の終焉』(中公文庫、東畑記念賞)、『現代日本のリベラリズム』(講談社、読売論壇賞)、『現代文明論講義』(ちくま新書)、『貨幣と欲望』(ちくま学芸文庫)ほか多数。
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9・11の同時多発テロは世界の仕組みを大きく変えた。アメリカの単独行動主義の結果、国際規範は権威を失い、国際法秩序は崩壊の危機に瀕している。そしてアメリカ国内でも、対テロ戦争の「戦時下」にあるとの理由で、憲法に保障された自由は制限され、国民への監視は強められつつある。「文明」の内部に生息する「野蛮」は世界の秩序をどう変えようとしているのだろうか。アメリカニズムの来歴と新たな現象を分析し、その未来を占う。
第1章 9・11の衝撃―「文明」とは何か
第2章 「帝国化」するアメリカ
第3章 自由と民主主義の帝国
第4章 「アメリカニズム」の変容
第5章 ニヒリズムとしての「アメリカニズム」
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